野球肩というのは肩関節を動かすときにインピンジメント症候群というのになりやすいです。この症状というのは関節付近にある肩甲骨にある肩峰や烏口突起が衝突することによって、炎症や損傷を起こし、これによって肩の可動域制限や肩を動かしたときに痛みが出ることになりやすいです。
野球肘というのは典型的な症状が野球の投球動作のように同じ動作を多くの回数をやり続けることによって肘の炎症や損傷が起こります。ここで3種類の分類に分かれて内側型、外側型、後方型に分かれます。内側型は肘の内側に引き延ばされる力でなります。外側型は関節軟骨の一部が剥がれてこれにより痛みや緩みの症状が出ます。後方型は上腕三頭筋の牽引によって骨折にも繋がりやすいです。

野球肩は主に野球でボールを投げる時の動作で肩に痛みが出ることです。これがあまりにも悪化しすぎると、少し動かしたりした時や日常生活動作にも支障が出ます。これによって重いものを上に持ち上げる時や肩を外転や挙上する時にも支障が出てきます。
野球肘は内側型と外側型と後方型の3つの種類があります。
内側型はボールを投げる時の筋肉を伸ばすや牽引によって内側側副靭帯が損傷を起こすことです。
外側型は離断性骨軟骨炎が多く、ボールを投げる動作でこれを繰り返すことで負担が蓄積していき、軟骨が剥がれることで肘の外側に損傷を起こすことです。
後方型はボールを離した後に遠心力によって肘頭が肘頭窩に衝撃を起こし炎症を起こすことです。これを肘頭窩インピンジメントと言います。

野球肘や野球肩は野球に限らず野球以外のスポーツでもなります。ハンドボールなど投球動作があるものはもちろん、それ以外でも特にラケットを使うテニスやバドミントンも投球動作と似た同じ動作をするのでなりやすく、肩や肘の可動域制限や関節付近の筋肉にも炎症や損傷を起こしやすいです。この時に特徴なのが肩を挙上や外転など肩を上げる動作をする時に痛みが出やすくなります。この中でも野球肘の後方型は痛みだけではなく上腕三頭筋の牽引によって骨折のもとにもなるので厄介です。これを予防するためには日頃から運動前には適度なストレッチとウォーミングアップをしてからが大切です。

野球肩や野球肘を放置しておくと痛みや肩の可動域制限が出て、スポーツへのパフォーマンスもできなくなりそれが不快感へと繋がるので満足のいったスポーツもできなくなる可能性があります。この他にも慢性化した痛みが出ているのにも関わらず無理して動かした場合、いずれは日常生活にも支障が出てきて、施術期間が長引いていく可能性は十分にあります。場合によっては、悪化し続けると手術をすることにもなり、身体を動かす機会が無くなりこれが原因で筋力低下や筋肉の柔軟性もなくなってしまい、最終的にはスポーツをしなくなってしまうこともあります。

野球肘は肘に損傷が多く、EMSか上半身の筋膜ストレッチで施術することが多いです。野球肩の場合は主にインピンジメント症候群が多く、関節付近で肩峰や烏口突起が衝突することによって組織に炎症や損傷を起こすことですので、私たちが直接そこにアプローチをして施術するのは難しいのでEMSで対応するか、もしくは野球肩を起こして良くなった後に肩を動かしやすくするように肩に付着している野球肩に関与する筋肉をほぐすために上半身の血流軽減で血流を良くし、柔軟性を上昇させます。上半身の筋膜ストレッチでも十分に肩周りに付着してある筋肉を伸ばすことは可能ですので、主にこの3つで施術していきます。

野球肩は関節付近や組織の中での損傷をすることが多いので主に肩を回す筋肉のローテーターカフや投球動作でよく使われている広背筋、大胸筋、大円筋をほぐすことができる血流軽減、上半身の筋膜ストレッチをやることが大切です。野球肘の内側型は内側側副靭帯を炎症しているので前腕屈筋群をほぐします。後方型は投球動作で振り下ろす時に使う上腕三頭筋の強い牽引力によって痛みが出るのでこの2つは上肢の筋肉をほぐすことが大切です。外側型は骨や軟骨が剥がれてしまい痛みが出ることが多いのでメインは筋肉というよりかは指圧でその周りの筋肉をほぐしつつ、局所圧痛点をEMSで施術していくのがポイントです。